学生・求職者の皆様へ企業インタビュー
所定外労働時間の削減

京都市株式会社タナカ善

【効率的な働き方を推進しながら社員同士の交流を深める機会も大切に】

工作機械や測定工具などの販売や切削工具の開発販売を⾏っている株式会社タナカ善は、人がすべての財産という考えのもと、社員が働きやすい職場環境づくりに取り組んでいます。具体的な取組や課題について、田中代表取締役社長にお話を伺いました。

育休復帰や各種休暇を取得しやすい職場づくり

「3年、5年しっかり勤務してくれた社員が退職することは会社にとっても大きな損失です。ただ、カバーする側の社員が今度は残業が増えがちになりますので、一部の社員の負担が大きくなりすぎないための工夫が課題です」(田中社長)

株式会社タナカ善では現在、3名の社員が産休・育休制度を利用しており、これまで産休や育休を利用した社員は、ほぼ全員が職場に復帰しているのだとか。ある営業所で3名いる女性社員のうち2名が産休に入った際は、営業社員がカバーに入ったり、半年間契約のパート社員を雇用したりと、社員が復帰しやすいよう工夫したそうです。

働き方を工夫し、社員が仕事もプライベートも充実させることができる仕組みづくり

産休や育休、時短勤務などをしている社員が増えてきたことや、採用活動の際、休暇制度や残業に関する質問を受けることが多くなってきました。こうした時代の流れに合わせて仕事もプライベートも充実できる過ごし方を社員にしてもらえるよう、効率よく時間内に仕事をこなせる環境づくりを積極的に推進し続けてきました。

「仕事は仕事、家庭は家庭としっかり分けて生活できる体制を整えることで、社員がより働きやすさを実感してもらえる職場を目指しています」(田中社長)

有給休暇の取得率は全体で約70%、内勤の社員に至ってはほぼ100%と高いレベルを維持しているほか、バースデー休暇なども会社側から積極的に取得するよう推奨しており、たとえば、営業部では各社員の担当している顧客情報を部内で共有し、休暇取得中の社員の業務をカバーする体制を取ることで休暇を取得しやすい雰囲気づくりを心掛けているそうです。

また、「子育て環境日本一に向けた職場づくり行動宣言」をきっかけに、毎週水曜日をノー残業デーとするなど、所定外労働時間の削減にも取り組んでおり、最近では、ペーパーレスや業務効率化の観点から、パソコン上で処理を完結できるよう電子FAXを導入。また、内勤社員は基本的にパソコンを2台持ちとし、複数の業務を同時進行でこなせる体制を整備しました。

「業務の効率が上がる分野と、逆に、やり取りが増えて分かりにくくなる分野とがあって試行錯誤の段階ではありますが、こうしたことの積み重ねが所定外労働時間の一層の削減につながっていくと考えています」(田中社長)

業務の効率化を図りながらも社員同士の繋がりを大切に

定期ミーティングの形をテレビ会議方式へと変更したのも、所定外労働時間削減のために行った具体的な取組のひとつです。たとえば、これまでは各支店から集まってきて開催していた月1回の営業会議について、会議室に集まるのは管理職のみとし、各支店の社員はテレビ会議での参加に切り替えました。支店によっては本社への移動に往復4時間かけて会議に参加していましたが、移動時間の負担が減った分を通常業務に回せるようになり、残業を減らす効果につながっているようです。

ただ、一方で「3ヶ月に1回程度は場を共有した方が情報共有がしやすい」という社員の声もあり、社員間のコミュニケーションが希薄にならないよう気をつけたいとのこと。

新型コロナウィルスの感染が拡大する前は、社内イベントが活発で、バーベキュー大会や社員旅行など、社員同士の交流の機会を大切にしてきました。

「コロナ禍で以前のような密なコミュニケーションが難しくなりました。今のままでは社員のモチベーションもなかなか上がりません。状況を見ながら徐々に再開し、社員同士のつながりをもっと深め、長く働きたいと思ってもらえる職場環境をつくりたいですね」(田中社長)

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